GLOBAL TECHNOLOGY CENTERについて

日本国内にとどまらず、世界的にITエンジニア不足が叫ばれる中、システム開発の現場では外国人エンジニアを活用したグローバルな開発体制の構築がますます広がっています。

ASEANでも常にトップレベルの経済成長率を誇るベトナムにおいて、高学歴の理系学生が人気職種であるIT業界を志望するため、優秀なエンジニアの総数が増加しています。

私たちは2018年ベトナムホーチミンに「GLOBAL TECHNOLOGY CENTER」を設け、お客様の高度化・多様化する情報化ニーズにお応えするため、最新技術の追及・研究開発を行い、日本品質をベトナムから世界に届けることに取り組んでおります。

またベトナムでは日本では出来ない先進的な取り組みを推進するための実験的な拠点として位置づけられることも増えてきました。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERのラボ型開発について

ラボ型開発とは、海外のリソースや企業を活用する委託開発手法の一種です。ラボ型開発では開発会社側は案件専用の対応チームを編成して一定期間依頼者側の指示を受けながら、開発業務へあたります。
別の言い方ですと、ラボ型開発は「一定期間エンジニアチームを確保できる開発方法」となります。契約期間内であれば、プロジェクトの内容や進捗状況に応じた各種変更も可能です。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERラボ型開発のメリット

1.  一定期間エンジニアを確保可能

ラボ契約の期間中は、案件専属の優秀な人材チームを確保できます。
期間内であれば継続的に案件を発注できるため、案件ごとにプロジェクトを編成し直したり、一から情報共有をする手間もかかりません。

2. 仕様変更や修正の見積調整が不要

ラボ型契約期間中であれば、システムの仕様変更や機能追加、修正があっても見積を調整し直す必要がありません。
そのため、より柔軟に仕様変更できるのが魅力です。例えば4名のエンジニアにラボ契約でシステム開発を依頼したとすると、契約期間中の最初の3ヶ月は全員に新規開発を依頼し、その後の追加機能実装には2名担当させ、残りの2名にはバグ対応や改善にあたってもらえれば、開発フェーズや状況に応じて柔軟にチームを動かせるのが魅力です。

3. システム開発のノウハウを蓄積出来る

ラボ型開発は、エンジニアチームを一定期間確保できるという特性から、システム開発のノウハウを蓄積しやすいという特徴があります。
ノウハウが蓄積されれば、開発スピードの向上やチーム間の円滑なコミュニケーションなど、システム開発に良い影響をもたらします。

4. 日本のエンジニアよりも人件費が低廉

ラボ型開発は海外に案件専属のチームを持つことになります。とくにASEAN各国のエンジニアにかかる人件費は、物価の格差により日本国内エンジニアと比較すると廉価なのが特徴で、国内エンジニアを雇用するよりもコストを軽減できます。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERラボ型開発に向いている開発案件


ラボ型開発は、中長期的な期間を通して開発を進めるプロジェクトに適していますが、ラボ型開発の強みを活かせる案件を紹介します。

1. 既存のWebサービスの運用や改修

ラボ型開発は、既存のWebサービスやアプリを運営しているケースに適しています。これらのサービスには、日々の運用に加えて機能改善や改修、仕様変更など膨大な作業が不可欠。しかし、新たに人材を採用したり外注したりするのはコストがかかります。そこでラボ型契約を結ぶことで、国内よりも安い人件費で優秀な人材を確保しやすくなるのです。

チームへ既存のWebサービスやアプリに必要な改修作業、運用作業の負担を依頼すれば、それまでかかっていた負担も減らせます。

2. アジャイル型開発

「アジャイル型開発」とは小規模な単位で機能のテストを行い、その都度改修を行いながら開発を進めていく開発方式です。作業途中の変更や改修を前提としているのがアジャイル型開発の特徴なので、変更の度に新たに見積をとったりチーム体制を変更したりする必要がないラボ型開発とは好相性です。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERをベトナムに設置する理由


ベトナムは社会主義国ですが、1986年ホーチミンに「ドイモイ政策」をホーチミンに採用し、市場経済を取り入れ、5-10%の高い経済成長を維持しています。
そしてベトナムは経済的資源を活用し、IT&ソフトウェアアウトソーシングを国家の重要産業と位置付け大幅な投資を行った結果、世界の様々なテクノロジー大手企業に選択される新興アウトソーシング先として発展してきました。
システム開発で重要であるコスト、人材、インフラという点において最もバランスがとれた国の一つがベトナムです。コストが低くても優秀な人材が十分でなければならず、また電力供給・インターネット回線が不安定な国はグローバルシステム開発には向きません。
ベトナム基礎データ:
国名:ベトナム社会主義共和国
東京からホーチミンまでの距離:約4300km(飛行機では約6時間程)
ベトナムの面積:33万1,690平方キロメートル(日本の0.88倍の広さ)
日本との時差:2時間
人口:9,946万人
平均年齢:31歳(人口の65%が35歳未満)
識字率:98.5%
ICT教育:約300の大学と専門学校でICTトレーニングを提供、ICT履修生徒約55,000人/年を排出

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERを設置する理由 その1ベトナム人の国民性

ベトナム人は勤勉で真面目な人が多く、日本人に気質が近いと言われています。
また、ベトナムは歴史的背景からも親日国として知られており、日本の文化についても理解や関心がある人が多いです。そのためコミュニケーションをとりやすく、チームワークでの開発が進めやすい国といえます。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERを設置する理由 その2IT人材が豊富

ベトナムはIT教育が盛んで、IT人材も豊富です。Vietnam IT Market Reportsによると、ベトナムのIT人材の人口は2021年時点で90万人。そのうち約55%が20代、約26%が30代と若いエンジニアが多数です。

GLOBAL TECHNOLOGY CENTERを設置する理由 その3時差が2時間でコミュニケーションが取りやすい

ベトナムと日本の時差は2時間で、日本が2時間進んでいます。通常、ベトナムの一般企業のビジネスアワーは8:00〜17:00が基本で、一方日本は10:00~19:00の企業も多く、この時間であればベトナムのビジネスアワーとピッタリと一致します。